9月7日(土)から8日(日)にかけて、連合平和4行動の「平和行動in根室」が根室市で開催され、連合愛媛から5名が参加しました。
7日は、北方四島の学習会が開催され、根室高校の北方領土研究会による領土問題の研究内容や取り組み報告、映画「ジョバンニの島」を視聴しました。研究会では、領土問題の取り組みを通じて、各種団体との交流や署名活動など全国に情報発信する取り組み、また当時の島民が高齢になる中、領土問題や活動を若者にどう継承していくかなど、様々な視点での取り組み報告がありました。 北方四島における実話をもとに作成された映画では、1945年の8月終戦間際、島での穏やかな暮らしが、突如ソ連軍の侵略により家や学校までも奪われ、様変わりした生活や、シベリアの収容所に送られた父親への思いなど、現在も返還が実現していない北方四島の問題を深く考えることとなりました。
8日に根室市(納沙布岬・望郷の岬公園)で開催された平和集会には、全国各地の連合構成組織・地方連合から728名が参加しました。主催者を代表して、連合の清水事務局長から挨拶があり、現在も終わりが見えないロシアによるウクライナ侵攻により多くの市民が犠牲となっている中、平和への思いを強く持つこと、北方領土問題も戦後79年が経過し、元島民が高齢になり減少するなど、解決に向けて残された時間は少なく、引き続き政府の外交努力による解決を求め、世界の恒久平和の実現に向けて、平和運動の輪を広げていくことを呼びかけました。
集会当日は天候に恵まれ、会場から肉眼で歯舞群島の一部の島を見ることができ、近くにある故郷を奪われた元島民の思い、一日も早く自由に訪れることが叶うよう、私たちも北方領土返還につながる取り組みを、各地で継続していかなければとならないと強く感じました。