「北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)の返還!」
「日ロ平和条約の締結を!」
連合平和行動の最終行動として、「2025平和行動in根室」が9月6日(土)~7日(日)に開催されました。連合愛媛からは、構成組織から選出された皆さんと事務局の5名が参加しました。
9月6日(土)、根室市総合文化センターで開催された「北方四島学習会」では、第1部で、北海道根室高等学校 北方領土根室研究会の久保こころさんから「北方領土をめぐるこれまでの議論と北方領土根室研究会のこれまでの取り組みについて」と題して講演がありました。中・高生に向けて出前講座を行なったり、各種団体との交流や署名活動、14年目を迎えた地元FMラジオ番組など、元島民の高齢化が進む中、領土問題や活動を幅広い世代に知ってもらい、次世代に継承できるよう全国に向けて情報発信している研究会の様々な取り組み報告がありました。
第2部では、アニメーション映画「ジョバンニの島」を視聴しました。これは、色丹島出身の「得能 宏」さんの小学生当時の実体験をもとに制作されたもので、終戦直後の色丹島を舞台に、旧ソ連軍の占領に伴い激変した島民の暮らしと過酷な運命、島の子どもとロシアの子どもとの生活や交流、そしてシベリアの収容所に送られた父との再会を想い続ける兄弟。決して諦めない家族を想う気持ちや友好・友情といった人と人とのつながりが描かれていました。
第1部・2部を通して、北方四島の領土問題の歴史的経過を知ることができ、領土問題について理解を深めることができました。


翌日の7日(日)には、日本本土最東端にある納沙布岬・望郷の岬公園に全国各地から653人の仲間が集結し、「2025平和ノサップ集会」が開催されました。
主催者を代表して、連合の清水事務局長は「ロシアのウクライナ侵略や北方領土問題を取り巻く情勢は厳しく、北方領土返還と日露平和条約締結に向けた粘り強い取り組みが求められている。元島民の高齢化が進む中、日本政府に対しては問題解決に向けた外交努力を求めるとともに、恒久平和の実現に向け、今回学んだことを家庭や職場で共有していただきたい。」と参加者に呼びかけました。
また、元島民の角鹿 泰司さん(歯舞諸群島勇留島出身)は、故郷・北方四島に寄せる想いと返還の切実な想いを強く訴えられました。
その後ピースリレーが行われ、北海道(連合北海道)から平和4行動のスタートの地 沖縄(連合沖縄)へピースフラッグが受け渡された後、集会アピールを参加者全員の拍手で採択し、最後に北方領土早期返還を願って、力強いがんばろう三唱で締めくくりました。
北方領土は『日本固有の領土』であるにもかかわらず、旧ソ連による不法占拠から80年が経過しました。終戦当時17,291人の島民の方々は、現在5,000人を下回り、平均年齢はまもなく90歳と高齢になります。時間的猶予が無い中、一日も早く北方領土が返還されるよう、今後も活動を継続していくとともに、家族・職場等周りの方にも伝え、若い世代にもつなげていかなくてはならないと強く思いました。




